「カーペットに飲み物をこぼしてしまった!」「いつの間にかお気に入りのじゅうたんに染みができている……」そんなとき、あなたはどうしますか?
ついてすぐの汚れから日がたって染みになってしまったもの、皮脂汚れや飲み物、調味料の汚れなど、汚れの種類によって効果的な染み抜き方法は違います。そこで今回は、ご家庭でできるカーペットの染み抜き方法を汚れの種類別に紹介します。
カーペットの染みにお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてください。汚れてしまったカーペット、キレイに復活させることができるかも!
カーペットに染みが!サッとできる応急処置
カーペットを汚してしまったら、すばやく適切に処置することが重要です。ついてすぐの汚れは、時間がたった汚れよりも比較的落としやすいのです。
カーペットを汚してしまったときや染みを発見したときは、まずはあわてずに洗濯表示のチェックをしてください。カーペットにも、服と同じように洗濯などの取り扱いに関するタグが付いています。
これからご紹介する応急処置にはぬるま湯や中性洗剤を使います。水や洗剤を使用してはいけないカーペットは、ご自身で処理をおこなわずプロに任せましょう。
前置きが長くなりましたが、汚してしまったばかりのカーペットの染み抜き・応急処置をご紹介します。用意するものは、ティッシュ、ぬるま湯、スプレーボトル、タオル、場合により中性洗剤とフォークです。
1.ティッシュなどで水分とだいたいの汚れを吸いとります。ゴシゴシこすらないようにしてください。固形物は指でつまむか、フォークなどを使って取り除きます。
2.ぬるま湯をスプレーボトルに入れてください。血液や牛乳などのたんぱく質の汚れは冷たい水や熱湯をかけるとかたまって落としにくくなる場合があります。
3.汚れにスプレーして、タオルでたたくように汚れを吸いとります。タオルのきれいな部分に変えながらたたくと汚れが広がりにくいです。
4.そうしてもまだ汚れが落ちない場合、ぬるま湯に中性洗剤を少しまぜて吹きかけ、タオルでたたきます。
5.中性洗剤を使ったあとは、洗剤がカーペットに残ったままにならないようにぬるま湯をスプレーしてタオルでたたき拭きします。
カーペットの汚れは重曹で染み抜きできる
先ほどはカーペットに汚れがついてしまったばかりの応急処置の方法をご紹介しました。しかし、こびりついて染みになってしまっている場合は先ほどの方法で落としきることができないこともあります。ここでは、汚れ別にカーペットの染み抜き方法をいくつかご紹介します。
重曹スプレーの作り方と使い方
カーペットの皮脂汚れには重曹スプレーで対応できる場合があります。重曹スプレーとは、名前の通り重曹を溶かした水をスプレーボトルにつめたもののことです。
作り方は簡単。ぬるま湯1カップに重曹小さじ1/2を目安に溶かしてボトルにつめるだけです。
ただし、冷たい水を使うと重曹の粉が溶け残ってスプレーにつまってしまうことがあります。また、65℃以上のお湯だと重曹水が強アルカリ性になって皮膚トラブルを起こしかねません。お湯の温度には十分注意してください。
作った重曹スプレーは汚れに吹きかけて使います。汚れた部分を湿らせてから、よく絞った雑巾で拭きあげてください。
ソースやジュース汚れを重曹で染み抜き!
ソースやジュースの汚れにも重曹で対応できます。今回は汚れ部分に重曹を粉のまま直接ふりかけ、濡らした雑巾やタオルなどで拭きとります。
重曹をお湯で溶かしたものを染み込ませたタオルなどを使用しても大丈夫です。シミを広げないよう広範囲をゴシゴシこすらず、たたくように拭くのがコツです。
紅茶・コーヒーの染み抜きはセスキや洗剤を使って
続いて紹介するのは紅茶・コーヒーでできてしまったカーペットの染み抜き方法です。
安全なセスキ炭酸ソーダを使ったコーヒー染み抜き法
落としにくいコーヒーや紅茶の染みには、スプレーボトルに水とセスキ炭酸ソーダを入れてよく混ぜて作った「セスキスプレー」を吹きかけて拭いてみましょう。水500mlに対しセスキ小さじ1が目安です。
セスキ炭酸ソーダは毒性がないので、ほかの洗剤などにくらべて安心して使えるのがメリットです。それでも、誤って飲み込んだり目に入ったりした場合はすぐに洗い流し、念のために病院へ行くようにしてください。
中性洗剤を使ったコーヒー染み抜き法
セスキスプレーで汚れが落ちなかったら、こちらの方法も試してみてください。用意するのは雑巾やタオルと、中性洗剤、ブラシやタワシ、場合によってコットンかスプレーボトルです。
1.水をかたく絞った雑巾やタオルなどでカーペットのシミをたたきます。コーヒーなどをこぼしたてのときは、水気が残らないようにしっかりたたき取りましょう。
2.中性洗剤を少量溶かした水をコットンなどにつけて汚れに染みこませるか、スプレーしてください。
3.洗剤をかけた部分の上に雑巾などをかぶせ、さらにその上からブラシやタワシでたたいて雑巾に汚れを移します。
4.シミがなくなったら、洗剤をかけた部分に今度は水を染み込ませます。そして雑巾などをかぶせ、またブラシやタワシでたたきます。カーペットについた洗剤をしっかり取り除いてください。
5.シミと洗剤が取れたあとは、乾いた雑巾などを当ててかわかします。
カーペット専用のシミ抜き洗剤は一番効く
もともと家庭にあるものを使ってシミ抜きができればいいですが、それで落としきれない場合もあります。そんなときはカーペット専用のシミ抜き洗剤を用意し、使ってみるのもよいでしょう。
カーペットの染み抜きで気を付けたいこと
カーペットの染み抜きは、やり方によって余計に汚れが広がってしまったり取りにくくなってしまったり、カーペットをいためてしまうこともあります。そうならないよう、以下のポイントに気をつけてください。
カーペットに洗剤を残すとそこがまた汚れる
頑固なシミを落とすために洗剤を使うこともあるかと思いますが、カーペットに洗剤が残ったままだとその洗剤が新たなシミになってしまうことがあります。洗剤は水で薄めて使ったり、洗剤をカーペットに残さないようしっかり吹きとったり、洗剤の扱いには十分、気をつけましょう。
使用する洗剤によってはカーペットが変色する
漂白剤や、使用する洗剤によってはカーペットの色が変わってしまうこともあります。不安な場合はあえて洗剤を使わないようにしてください。
ついたばかりの汚れなら、水だけでも汚れを落としたり軽減したりできる場合があります。また、カーペットの汚れを落とすときは、ゴシゴシこすらずたたくように拭くのが基本です。
失敗しそうと感じたら、プロに任せた方が安心
大切なカーペット、自分でなんとかキレイにしたいものですが、絶対に変質させずに染み抜きができる自信がない場合は、信頼できるプロに頼むことをおすすめします。
しかしプロに頼むとなると当然、自分でなんとかするよりも費用がかかるもの。買い替えした方が安く済みそうと思ったときは、一度ネットで調べてみるといいでしょう。ハウスクリーニング業者の比較サイトが便利です。
まとめ
カーペットの染み抜き方法についていくつかご紹介しましたが、いかがでしょうか。ご自宅で使えそうな方法はありましたか?重曹やセスキ炭酸などを使う方法もご紹介しましたが、どれもドラッグストアや100円ショップなどで手軽に用意することができるので試してみてくださいね。
ただ、ご家庭で完全に汚れを落としきることができない場合もありますし、カーペットによってはそもそも今回ご紹介した染み抜き方法が使えない場合もあります。どうしても失敗したくないお気に入りのカーペットや、洗剤を使ってはいけないカーペットなどは、プロにお任せすることをおすすめします。