毎日使っているカーペット、そろそろニオイや汚れが気になってきたかも……なんて思ったことはありませんか?そのニオイや汚れ、どうにかしてキレイにして気持ちよく生活したいですよね!でも「どうやってカーペットの手入れをしたらいいのかわからない」、という方も多いと思います。
そんなお悩みを持つあなたに、重曹を利用したカーペットの適切な掃除方法や、重曹を使うことで得られる効果について、ご紹介していきます。お気に入りのカーペットを長持ちさせましょう!
目次
カーペットの掃除に重曹を使う2つのメリット!
まず、カーペットの掃除に重曹を利用することでどんなメリットがあるかを、解説していきます。
【メリット1】ニオイを取り除くことができる
ひとつ目のメリットは、イヤなニオイを除去できるという点です。重曹は弱アルカリ性なので中和作用があります。その中和作用を活用して、ニオイを消していくという仕組みになっています。生活で出る酸性物質のニオイを、重曹の弱アルカリ性が中和してくれるのです。
また、消すことができるニオイは、カーペットに染みついた汗のニオイやペットがしてしまった粗相、嘔吐物のニオイなど生活で出る酸性物質のニオイです。トイレなどのアルカリ性のニオイには中和作用は発揮しないため、効果が出ない点は覚えておくのがよいでしょう。
【メリット2】油汚れをキレイに落とすことができる
2つ目のメリットは油汚れなどの、ニオイを発揮するという点です。こちらも重曹の弱アルカリ性の中和作用を利用した方法です。ラー油やマヨネーズなどの調味料系の油や、油性ボールペンなどにも効果を発揮し、油汚れを取り除いてくれます。
【シミ汚れ】カーペットで重曹をキレイにする方法
実際にカーペットに重曹を利用して、シミ汚れをキレイにしていくための道具や順序を、紹介していきます。
用意する物
まず、用意するものです。最初に今回の記事の主役である重曹です。重曹は薬局などで簡単に手に入ります。また、カーペットの掃除以外にもあらゆる場所の掃除に役立ちますので、買っておいて損はないでしょう。
それと酵素系漂白剤と手袋です。漂白剤は、手に触れてしまうと肌荒れなどの危険もあります。ゴム手袋の着用は必須でしょう。そして、捨ててしまってもかまわないような雑巾も、2、3枚程度用意しておいてください。
お掃除手順
それでは、実際のお掃除の手順について説明していきます。まずは、雑巾を濡らしてしぼった後にレンジで温めます。手で触って熱いなと感じる程度の温度にしてください。
次に、酵素系漂白剤と重曹を混ぜ合わせます。こちらの分量の割合としては、酵素系漂白剤を20mlと重曹大さじ1(15g程度)で作ってください。そして、作った洗浄液を汚れを落としたい部分にかけて、少し放置しておきます。
その後、洗浄液をかけた部分を熱い雑巾で上からたたきます。最後にその部分に水を少しだけかけて、乾いた雑巾でふきとってください。もしここで汚れが落ちなければ、もう一度洗浄液をかけるところから繰り返します。汚れが完全に落ちたら、最後に水拭きで洗浄液を拭きとって掃除完了となります。
注意点として、酵素系漂白剤の作用でカーペットが色落ちしてしまう可能性があります。色のついたものや柄のついたものの場合は、一度目立たない部分で試してみてから、この方法をおこなったほうがよいでしょう。
【小さな汚れやニオイ】カーペットを重曹でキレイにする方法
小さな汚れやニオイに重曹を利用して取り除いていく場合の手順について、ご紹介していきます。
少しの汚れや毎日のお手入れ方法
こちらは、重曹スプレーというものを使った掃除でキレイにします。このスプレーは、ぬるま湯400mlと小さじ1杯程度の重曹を混ぜ合わせて作ります。
ここで大切なのは水の温度です。重曹は水が冷たすぎると溶けません。また、熱すぎると重曹の弱アルカリ性が強アルカリ性になってしまうため、30℃程度のぬるま湯を使用しましょう。
この重曹スプレーを、カーペットが見た目で湿っているなと感じるぐらいまで、吹きかけます。その後、ゴム手袋をはめて雑巾でふき取ります。そして最後に水拭きをして、再度乾いた雑巾でふき取ります。以上が、重曹スプレーを使用した掃除方法の手順です。
汗のニオイを取り除く方法
まず、重曹をカーペットに直接、まんべんなくまきます。このとき、重曹を少しでも多く空気に触れさせるために広い範囲にまきましょう。消臭効果がより期待できます。
その後、ゴム手袋をつけてカーペットに優しくなじませてください。馴染ませたら少なくとも半日程度放置。最後に重曹を掃除機で吸い取りましょう。重曹の場合は、洗剤などと違い危険なものではないので、お子さんがいる家庭でも安心してこの方法を利用できます。
嘔吐物によるニオイを取り除く方法
嘔吐物がかかってしまった場所に、直接重曹をまきましょう。最初に雑巾で嘔吐物などを処理し、場所を覆うように重曹をまいてください。すると、重曹が水分を吸いだします。重曹が乾いたら取り除き、掃除機で吸い取っていきます。なるべく早く対処することが、キレイにニオイを取り除くカギになります。
重曹が使用できないカーペットも……
これでどんなカーペットの汚れも完璧に取り除ける!……というわけではないんです。実は、重曹が使用できないカーペットもあるのです。
重曹を避けたほうがよいカーペットの種類
重曹の使用を避けたほうがよいカーペットの種類として、ウールなどの動物素材のカーペットがあります。ウールの素材は、重曹が弱アルカリ性であることから、アルカリの分解作用により、カーペットの手触りをゴワゴワにしてしまう可能性があります。
せっかくのふわふわカーペットの肌触りが変わってしまったら、残念ですよね。しかし、だからといってどうすることもできないというわけではありません。
重曹以外のお掃除方法
重曹が使えない場合には、カーペットの使用に適した粘着クリーナーなどもあるので、そちらを試してみるのも手です。また、ペットブラシを使用すると、カーペットについた毛を絡めとるというだけでなく、絡まったカーペットの毛をほぐすことができ、長期間の使用でゴワついてしまった毛が復活します。ぜひ、試してみてください。
もうひとつの方法として、踏み洗いがあります。手順としては、バスタブにお湯を少し溜めたら、中性洗剤をそのなかに溶かします。そして、そこにカーペットを投入します。そのあとはその名の通りカーペットを両足で踏みましょう。するとカーペットの汚れが押し出されて、みるみるうちにお湯が濁っていきます。
しっかりと洗剤を水で洗い流し、カーペットを洗濯機で脱水にかけてください。そのあとに完全に乾かすと踏み洗いの前とは大きく変わって、キレイになったカーペットが完成します!少し力が必要になってしまいますが、やってみる価値はあるでしょう。
まとめ
重曹を使用したカーペットの掃除方法について紹介しました。重曹はさまざまな形でカーペットの掃除に役立ちます。しかし、重曹が使用できないカーペットもあります。
また、とてもお気に入りのカーペットだから自分で掃除して失敗したくない!完璧にキレイにしたい!という場合には、ハウスクリーニングの業者にお願いするのも手です。それぞれの目的に合った方法で、カーペットをキレイに長持ちさせましょう。