フローリングの掃除は、定期的におこないましょう。きちんと掃除をしているつもりでも、目に見えない汚れは日々蓄積されています。
フローリングの汚れをキレイに取り除くには、掃除の順番が大切ですので、ご紹介する基本の掃除方法を参考に、今から始めてみましょう。
基本の掃除方法以外にも、黒ずみや油汚れ、カビなどの汚れを落とす洗剤の上手な使い方についてもお教えします。
まだフローリングにワックスが塗ってない場合は、今後の掃除をラクにするために、ワックスがけをするのもよいかもしれません。
フローリングが汚れる主な原因
フローリングがべたべたしたり、黒ずみができたりするのは、日々蓄積されている汚れが原因かもしれません。フローリングが汚れる原因はいくつか存在しますので、まずはどのような汚れが日々溜まっていくのか知っておきましょう。
原因1.足や手の皮脂汚れ
普段から素足でフローリングの上を歩いていたり、寝転んだりしていたりする場合、肌に直接触れるため、手や足の皮脂汚れが付着してしまいます。
皮脂汚れは、空気に触れることで酸化してしまうため、掃除をおこなわないと、フローリングに黒ずみが発生してしまうことがあります。
皮脂汚れは、目には見にくいため見落としがちですが、溜まりやすい汚れのひとつでもありますので、定期的に掃除をしてキレイにしておきましょう。
原因2. 料理をしたときの油汚れ
台所付近のフローリングがべたべたしている場合は、料理中に飛んでしまった油が原因かもしれません。油を飛ばさずに料理をするのは難しいかと思いますが、油が飛んだ後はすぐに拭き取るようにしましょう。
油汚れは、放置するほど取りにくくなってしまうので、早めに拭き取ることが重要です。また、ワックスをかけている場合、油汚れを放置すると変色してしまうこともありますので、注意しましょう。
原因3.ホコリや砂
部屋の中を常に漂っているホコリは、床に落ちていき、どんどん溜まっていきます。また、靴下や素足などに砂が付着していると、フローリングの表面に傷をつけてしまう恐れがあります。
スリッパを履いていたとしても、スリッパの裏に汚れが溜まっていると、フローリングを汚してしまうことがありますので、気をつけましょう。
フローリングが汚れる原因は、この他にも、カビ、ペットや人の抜け毛、ワックスの劣化などがあります。
これらの汚れは、こまめな掃除で予防することができますので、汚れが目に見えてくる前にキレイにしましょう。
掃除の頻度としては、こまめに掃除をしている方は3カ月に1度は拭き掃除をおこなうのが理想的です。裸足で歩いている方は、週に1度~月に1度を目安に拭き掃除をしましょう。
フローリングを掃除するときの流れ
フローリングの掃除は、掃除機やフロアワイパーで済ませる方も多いかと思いますが、効率よくフローリングをキレイに掃除するには、それらを上手に使い分けて掃除することが重要です。
フローリングをキレイにする掃除方法をお教えしますので、順番通りにおこなってみてください。
【手順1】乾いたモップでホコリを取り除く
まず最初に、乾いたモップもしくはフロアワイパーを使って、フローリングのホコリを絡めとります。
掃除機が最初だと思いがちですが、掃除機を先にすると、ホコリが舞い上がり、地面に落ちてくるまで時間がかかってしまいますので、先にモップなどで乾拭きする必要があるのです。
【手順2】掃除機で隙間のホコリを取り除く
次に、モップなどで掃除しきれなかった場所を中心的に、掃除機で吸い取ります。掃除機をかけるときは、床に押し付けないよう気をつけ、ゆっくり動かすようにしてください。ゆっくり動かすことで、吸い取れるホコリの量が大きく変わります。
部屋の隙間に潜んでいるホコリを吸い取るときは、掃除機のヘッドをブラシに変えて掃除をしてみましょう。
【手順3】雑巾で水拭きと乾拭きをする
部屋の中のホコリを吸い取ったら、水拭きをおこないます。雑巾を濡らすときは、水滴を残してしまわないように、必ず固く絞ってください。
強くこすってしまうと、フローリングに傷をつけてしまいますので、なるべく優しく拭くようにしましょう。
雑巾掛けは、奥から手前に向かって、コの字を書くように拭き進めると、まんべんなくキレイに拭くことができます。拭き進める際は、片手に濡れた雑巾、片手に乾いた雑巾をもって交互に拭きましょう。
フローリングの汚れを洗剤で落とす方法
フローリングに溜まったホコリなどは、ご紹介した基本の掃除方法でキレイにすることはできますが、すでについてしまっている頑固な汚れは、洗剤で部分的に掃除する必要があります。
今回は、汚れの種類に合わせた掃除方法をみっつご紹介しますので、家のフローリングにこのような汚れがある場合は、ぜひ試してみてください。
汚れ1.皮脂の黒ずみ
黒ずみは、台所中性洗剤を使用すれば落とすことができます。
まず、水またはぬるま湯を2リットル用意し、その中に台所用中性洗剤を小さじ1入れましょう。雑巾をその中に入れ、固く絞ったら拭いていきます。
その後、いつもの水拭きで台所用中性洗剤を拭き取り、乾拭きしたら終わりです。台所用中性洗剤は、多く入れすぎてしまうと、フローリングが剥がれる原因になりますので、注意してください。
汚れ2.油汚れ
油汚れは、黒ずみと同じく台所中性洗剤で落とすことができます。方法は、全く同じですので、黒ずみの落とし方を参考に汚れを落としてみましょう。
汚れ3.カビ
フローリングに発生したカビは、消毒用エタノールで落とすことができます。
まず、水:エタノールを1:4の割合で薄めておきます。雑巾をその中に入れたら、固く絞り拭いていきましょう。その後、キレイな布で乾拭きをして、水分や汚れを拭き取ったら終わりです。
アルコールは、フローリングの材質によって、変色してしまう恐れがありますので、目立たないところで試すとよいでしょう。
掃除をしてもカビが取れない場合は、フローリング専用のカビ取り剤を使用しましょう。カビの繁殖がひどい場合は、フローリングの奥まで入り込んでいる恐れがあります。場合によっては、ワックスやニスを剥がして拭き取らなければいけないかもしれません。
洗剤を使用するときの注意点
ワックスが塗ってあるフローリングの汚れを落とすとき、重曹やセスキ炭酸ソーダは使用しないようにしましょう。これらは手軽に汚れを落とすことができるため、よく使われるものですが、アルカリ性の洗剤ですので、使用するとワックス材が剥がれてしまう恐れがあります。
ワックス材が剥がれてしまいますと、汚れやシミが付きやすくなってしまいますので、なるべく使わないようにしましょう。
フローリングのワックスがけを自分でやってみよう!
フローリングのワックスがけは、自分でおこなうこともできます。ワックスは、見た目がキレイになるだけでなく、傷が付かないように保護してくれる役割があり、日々の掃除をラクにしてくれます。
まだワックスがけをしたことがない方や、塗り直しをしたい方は、ぜひこの方法でワックスがけをやってみましょう。
ワックスを塗る前にフローリングの種類をチェック!
ワックスを塗る前に、ワックスを塗っても大丈夫な床材であるかどうか確認しましょう。
ワックスが塗れないフローリングの種類の中に、無垢材と呼ばれる床材があります。無垢材とは、天然の木をスライスした木材であり、ワックスを塗ると、しみ込んでしまう特徴があります。元々の素材を楽しむ床材ですので、ワックスには向いていません。
また、ノンワックスフローリングと呼ばれる種類の床材は、素人が塗るのは難しいといわれています。この種類は、フローリングにUVコート膜が加工されており、ワックスを塗ろうとしても、密着しにくいのが特徴です。
ワックスを塗っても大丈夫な床材であるか不安な場合は、プロに依頼して塗ってもらうとよいでしょう。
フローリングにワックスを塗る方法
自分でワックスがけをするときに必要なものと作業の流れについてお教えします。ワックスがけは、塗った後に乾かすことが重要ですので、晴れの日におこなうようにしましょう。
〇準備するもの
- ・マスキングテープ
- ・毛羽立たないタオル
- ・フロアワイパー
- ・ワックス
〇ワックスをかける手順
・下準備
まずワックスをかける前に、床に置いてあるものを別の部屋に移動させましょう。家具をどかす部屋がない場合は、マスキングテープで区切って、半分ずつ塗っていくのもオススメです。
次に、床の掃除を先ほどご紹介した流れに沿っておこないましょう。フローリングに水分が残っていると、フローリングが反る原因になりますので、必ず拭き取り、乾燥させてください。
・ワックスがけの流れ
ワックスがけの前に、ワックスが付いてほしくない場所をマスキングテープを貼って保護します。
ワックスをかけるときは、入り口から遠いところから塗るようにしましょう。量が多いとムラになりやすいので、薄く塗っていくのがコツです。ワックスを塗り進めていくときは、塗りたてのところを踏んでしまわないように気をつけましょう。
ワックスをすべてかけ終わったら、しっかり乾燥させてください。初めてワックスを塗る場合は、保護の効果を高めるために、乾燥後もう一度同じ手順で塗りましょう。
フローリングのワックスがけは、3カ月に1回おこなうとキレイな状態を持続することができますので、定期的に塗っておきましょう。
もし、ワックスがけをしてもキレイにならない場合は、プロに依頼してみるのもよいかもしれません。
プロに依頼をすると、フローリングの掃除からワックスがけまですべておこなってくれますので、自信がない方やキレイな仕上がりを求めている方にはオススメです。
まとめ
フローリングの汚れは、皮脂汚れやホコリ、油汚れなどが原因で発生します。目に見えなくても、日々蓄積されていくものですので、日ごろから掃除をおこなうようにしましょう。
フローリングの掃除は、順番が大切です。掃除機を最初におこないがちですが、掃除機をいきなり使用すると、ホコリが舞い上がり、落ちてくるまで時間がかかってしまいますので、まずは乾いたモップなどでホコリを絡めとりましょう。
その後、モップなどで取り切れなかったホコリを掃除機で吸い取ります。掃除機が終わったら、雑巾で水拭きをおこない、乾拭きをしたら完了です。
フローリングについた黒ずみや油汚れ、カビは、これらの基本的な掃除で取り切れないことがありますので、その場合は専用の洗剤を使用してキレイに取り除きましょう。
フローリングの汚れを予防するには、ワックスがけもオススメです。ワックスは、見た目のキレイさだけでなく、傷の予防もしてくれる効果があります。
ワックスがけは自分でおこなうこともできますが、プロに依頼すると、よりキレイな仕上がりになりますので、自信がない方は依頼をしてみるのもよいかもしれません。