エアコンは、室内を快適に過ごすためにかかせない家電のひとつです。エアコンを快適に使い続けるためにも定期的にクリーニングをおこなうようにしましょう。業者の利用をご検討中の場合、エアコンクリーニングの依頼時期は春と秋が最適です。
ハウスクリーニングを依頼する際は、最適な季節を選ぶことで予約がしやすくなり、費用がお得になることがあるなど、さまざまなメリットがあります。
本コラムではエアコンクリーニングの依頼時期やクリーニング方法、放置した場合のリスクについて解説します。エアコンをいつクリーニングすべきか迷っているという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
エアコンクリーニングの依頼時期は「春」と「秋」!
さきほど軽く触れたとおり、エアコンクリーニングの依頼時期は春と秋がおすすめです。1年でいうと4月から5月ごろ、秋は10月から11月ごろがよいでしょう。まずは、春と秋に依頼をするとよい理由をご説明します。
理由1|費用が安いことが多い
春や秋など、あまりエアコンを使わない時期は、エアコンクリーニングの依頼が少ないため、業者は割引やキャンペーンをおこなう傾向があります。たとえば、夏や冬にあたる繁忙期がくる前の閑散期に割引をおこなう「早割り」や、繁忙期を過ぎて依頼が落ち着く時期の「遅割り」を実施していることが多いです。
閑散期は設定料金を下げたり、業者によって料金交渉がしやすかったりすることもあり、繁忙期に比べて費用が安くなる傾向にあります。
理由2|予約がしやすい
繁忙期に比べ、依頼をする人が少ない春と秋は予約がとりやすいというメリットがあります。お仕事などで忙しい方も、都合がよい日時で予約をとりやすくなるでしょう。また、業者もゆっくり時間がとれるので、落ち着いて相談にも応じてもらえることもあるそうです。
夏(繁忙期)の依頼をおすすめしない理由
エアコンクリーニングの依頼をするときは、夏は避けるようにしましょう。理由としては、繁忙期のため予約が取りづらいことや、閑散期に比べて依頼費用が高くなるからです。
そしてなによりも、クリーニングしている最中にエアコンを使うことができないからです。日本の夏は、気温が30度以上の「真夏日」や35度以上の「猛暑日」が続くことがあります。このような気温の時は、室内であっても熱中症で倒れる人が続出しています。
冬であれば、毛布にくるまったり衣類を多く羽織ったりなど寒さをしのぐことができるでしょう。しかし夏場は暑さをしのぐことが難しく、体調が悪化しやすいため、できるだけ暖かくなってくる春頃にクリーニングを済ませておくことをおすすめします。
エアコンクリーニングでかかる費用
エアコンクリーニングの費用相場は、「お掃除機能あり」「お掃除機能なし」で異なります。お掃除機能ありの場合はリモコンにフィルター掃除、手動掃除といったボタンがあるでしょう。内部クリーンとしか書いていない場合はお掃除機能なしのエアコンです。
お掃除機能ありのエアコンの場合、費用相場は約14,000円から23,000円です。一方、お掃除機能なしのエアコンは約8,000円から12,000円となっています。内部の構造が複雑で分解が難しいため、比較的お掃除機能ありエアコンの相場は少しだけ高いのです。
エアコンクリーニングを自分でやるなら?
ここまで、エアコンクリーニングに適した時期についてご紹介してきました。ここからは、自分でエアコンクリーニングをする方法についてご説明します。
エアコンクリーニングの頻度
エアコンのクリーニングをする頻度は、1~2年に1回程度が目安です。もし、夏や冬の時期にエアコンをつけっぱなしにしているような場合は、汚れも蓄積されているので年に1回は掃除するようにしましょう。
フィルターの掃除をする場合、月に2回程度おこなうと効果的です。フィルターはエアコンの内部に比べて掃除がしやすい場所でありながら、汚れも溜まりやすいのでこまめにクリーニングしておくことが大切です。
もし、ご使用中のエアコンがお掃除機能ありの場合は、機能の一環でフィルターの掃除がされています。しかし、エアコンの内部まではクリーニングされていませんので、2年に1回程度のクリーニングをおすすめします。
エアコンクリーニングをやってみよう!
自分でエアコンクリーニングをおこなうための方法をご紹介します。ここでは、汚れが溜まりやすいフィルターと吹き出し口の掃除方法についてご説明しておりますので、参考にしてみてください。
〇フィルターの掃除方法
1.エアコンのコンセントからプラグを抜く
感電を防ぐためにも、プラグを抜いておきましょう。作業の際は安全のために手袋などをしておくとよいでしょう。
2.エアコンのカバーを開け、フィルターを外す
エアコンの表面にホコリがついているときはホコリを落としてから外しましょう。
3.フィルターの網目から、掃除機で汚れを吸い取る
掃除機の先端を網目に押し付けると、目詰まりしてしまうことがあります。軽く表面だけ吸い取るようにしましょう。
4.歯ブラシなどを使って残っている汚れを水で洗い流す
掃除機で吸い取り切れなかったホコリなどを、歯ブラシを使って洗い流します。このとき、網目を傷つけないようゴシゴシ磨かずに軽くこするようにしましょう。
5.フィルターを日陰に干す
濡れているフィルターをそのまま設置してしまうと、故障や感電のおそれがあります。日陰で干して、水気をとりましょう。
〇吹き出し口の掃除方法
1.エアコンのコンセントをプラグから抜く
フィルターと同様、感電防止のためにプラグを抜いておきましょう。
2.「ルーバー」を開ける
「ルーバー」とはエアコンの吹き出し口にある、風向きを変えるものです。ここを開いて吹き出し口が見えるようにします。
3.エタノールを吹きかけ、拭き取る
吹き出し口のまわりや吹き出し口にエタノールを吹きかけ、タオルなどを使って拭き取ります。
4.送風運転へ切り替えて、水分を飛ばす
故障や感電を防ぐために、30分~1時間ほど送風運転に切り替えて、吹き出し口の水分を乾かしましょう。
必要なら室外機の掃除もやろう
エアコンは部屋の空気を吸い込み、室外機から外に排出されています。室外機は、名前のとおり部屋の外に設置するため、エアコン以上に汚れが溜まってしまうでしょう。異音がする、ゴミが詰まっているという状態のまま使用を続けてしまうと、故障につながってしまいます。
エアコンの性能低下にもつながるため、表面部分にゴミやホコリが詰まっていたら、こまめに掃除をおこないましょう。
自力でのエアコンクリーニングは結構大変
ここまでご説明したとおり、自分でエアコンのクリーニングをすると、手間がかかることがわかります。それだけではなく、電化製品をあつかうので、故障してしまうおそれがあります。もし故障してしまった場合、本体ごと買い替えなくてはなりませんので、業者へ依頼するよりも高くついてしまうかもしれません。
また、洗剤や水分が残ったままの状態ですと、カビなどの雑菌がわくおそれがあります。エアコン内部まで完璧に掃除をおこなうのは難しいので、不安があれば業者へ依頼するのが賢明といえるでしょう。
エアコンクリーニングをしないとどうなる?
では、もしクリーニングをせずに放っておいたらどうなってしまうのでしょうか。ここでは、エアコンのクリーニングを怠ってしまったときのリスクをご紹介します。
1.カビが繁殖
エアコンの冷房から冷風が吹くとき、部屋のあたたかい空気を吸い込みます。このとき、水蒸気が発生して結露が起こるのです。高湿度を好むカビはこの水分が大好物なので、大量発生します。
さらに、エアコンのクリーニングをしないと内部にホコリが溜まるのです。カビはホコリを栄養としているためエアコン内部にこびりついてしまいます。
このカビを放っておくと、エアコンを稼働させたとき、カビの胞子が冷風と共に飛散されてしまうでしょう。カビの菌によるアレルギーやアトピーを発症するおそれもあります。
2.暖房・冷房機能の低下
エアコンのフィルター部分に付着したホコリなどの汚れは、冷風を送りだすときの妨げとなります。
これにより、エアコンの機能が低下してしまうのです。必要以上に温度を上げたり下げたりすると稼働率が上がり、電気代が高くつきます。
3.故障が早くなる可能性も
エアコンのフィルターに付着しているホコリを放っておくと、エアコン内部の精密部分に入り込み、故障してしまうおそれがあります。エアコンのカビ臭さが目立つ場合や、風の強さが弱まっていると感じたときは、早めにエアコンクリーニングを依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、エアコンクリーニングの依頼時期や頻度、掃除方法などについてご紹介してきました。
エアコンのクリーニングは、業者の繁忙期を避けた春と秋が依頼するのにもっとも適しています。フィルターや吹き出し口であれば自分で掃除をすることが可能ですが、故障のリスクもともなうので注意が必要です。なお、エアコン内部の掃除など、自分でクリーニングするには難しい場所もプロへおまかせするようにしましょう。
エアコンのクリーニングについて不安なことがある、依頼しようか悩んでいるという場合は弊社へお問い合わせください。いつでもお電話にてご相談いただくことができます。